>  > 

最近の子供の肥満の傾向

昔に比べて肥満の子供が増えているということは説明しましたが、単純に数が増えただけでなく、肥満の質も変わってきています。

肥満とは体脂肪が過剰に蓄積された状態のことを指しますが、脂肪が体に残るということは、摂取したカロリーが燃焼しきれていないということを表しています。
では昔に比べてカロリーを摂り過ぎているのかというと、そうではありません。
厚生労働省が発表している「平成16年国民健康・栄養調査報告」によると、昭和50年(1975年)と平成16年(2004年)では総カロリーは平成16年のほうが減少しており、その中でも脂質や糖質が占める割合が減っているのです。(※炭水化物の割合は増加傾向)

摂取カロリーの問題ではないということは、消費カロリーに問題があるということです。テレビゲーム中心の遊びや塾通いなどで運動が不足していたり、生活習慣の変化で基本的な代謝が減っていることが原因と考えられます。
運動不足の原因の一つとして、都市部では子供たちが集まって遊べる場所が不足していたり、公園などでもボール遊び禁止のところが増えており、一方で地方では車移動が生活の中心となり徒歩での移動が少くなっているなど、住環境が子供にとって厳しいものになっていることも考えられます。

また、見た目は太っていなくても内臓の周りに脂肪がたくさん付く内臓脂肪型肥満が増加しているのも最近の傾向です。この状態が続くと、子供でもメタボリックシンドロームを引き起こす原因となります。実際、肥満外来に訪れる子供の20~30%がなんらかの成人病を併発しているというデータもあります。

このように、明らかな「食べ過ぎ」だけではない、今の時代ならではの問題を抱えた肥満が増加していることが問題となっているのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
上に戻る