>  > 

妊娠中のダイエットも原因に

妊娠中の体重管理は妊婦さんによってはかなり気になることだと思います。医者によって言い方はまちまちですが、少し前までは基本的には体重はなるべく増やさないようにと言われてきました。「理想の体重増加は7kgまで」といわれ、少しでも急激に増えたりオーバーしようものなら医者や看護師に厳しく指導されるという話も多く聞かれました。

しかし最近になって、妊娠中の過剰な食事制限は逆に胎児の体質が肥満になりやすくなるという、マウスを使った実験結果がアメリカで発表されました。普通に餌を与えたマウスから生まれた子と、その7割分しか与えなかったマウスから生まれた子に、それぞれ通常の5倍の脂肪分を含んだ餌を与えて観察したところ、7割マウスから生まれた子は低体重で生まれたにも関わらず、成長するにしたがって大きくなり、普通の餌のマウスの子に比べて体脂肪が30%高、血中コレステロール値が50%高という結果が出たというのです。
この現象については、7割マウスの子はレプチンという食欲やエネルギー消費のバランスを図るホルモンの働きが悪くなり、レプチンの分泌量が必要以上に多くなることが肥満につながると分析されています。

人間においては、アメリカでは2500g未満の低体重の子供が成人後に肥満になる確率が高いという調査結果が出ています。日本でも、一時期の過剰な体重制限から低体重の子供の出生率が上がり、それが肥満の増加につながっているのではと考えられています。

低体重の子供の発育については、生まれてからすぐの数年で肥満などの異常が見られなくても、成人してから影響が出て病気になりやすいとも言われています。

ですから、最近では産院でも過剰な体重管理や食事制限はあまり指導しない傾向になってきているようです。かといって食べすぎは別な弊害が出ますので、体重に過敏にならず、いつもと変わらないバランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
上に戻る