>  > 

肥満の種類

最近の子供の肥満の傾向として内臓脂肪型肥満が増えていることを挙げましたが、このように、肥満には「○○型」と呼ばれる種類があります。タイプによって肥満の“質”が異なり、解消方法も変わってきます。どんな種類の肥満があるかを説明します。

原因別肥満の分類

◎単純性肥満

病気などの原因ではなく、まさしく“単純に”消費カロリーに対して摂取カロリーが多すぎることが原因の肥満をいいます。普通に生活していて消費できるカロリーはだいたい決まっていますから、それをオーバーするほどの食事を取っていることが原因となります。肥満の約90%がこの単純性肥満です。
体質や生活習慣からくる肥満なので、両親など家族にも肥満の人が多く見られます。
肥満である以外、発達などに異常はなく、同年齢の子に比べ背も高い場合が多いです。

◎症候性肥満

病気などが原因で起こる肥満です。疾患の種類別に、中枢性肥満、内分泌性肥満、遺伝性肥満に分けられます。
中枢性肥満は、視床下部の障害により食欲のコントロールができないために起こるもので、脳腫瘍や脳の外傷の後遺症が原因となります。
内分泌性肥満は、副腎皮質や甲状腺から分泌されるホルモンの過不足によって起こるものです。
遺伝性肥満には、プラダー・ウィリー症候群やバーデット・ビードル症候群、アルストレーム症候群などがあります。。
症候性肥満には必ず肥満以外の症状が伴います。低身長、知能障害、性的な発達の異常、手指の奇形などが見られる場合は精密検査を受け、原因がわかれば、肥満の解消とともに病気の治療も行うことになります。

脂肪の場所別肥満のタイプ

◎皮下脂肪型肥満

皮膚の下(内臓が収められている腹腔の外側)の脂肪が多い状態の肥満で、肥満が健康被害に直結する可能性は低いと言われています。女性に多くみられるタイプで、洋梨型肥満とか下半身肥満と呼ばれることもあります。
子供の肥満のほとんどは皮下脂肪型肥満です。しかし脂肪の付き方を測定するには病院でCT検査などを行う必要があり、年齢に合わせた判定方法を用いなくてはなりません。したがって、家庭で皮下脂肪型肥満を判定するのは難しいでしょう。

◎内臓脂肪型肥満

内臓の周りの脂肪が多い状態の肥満で、糖尿病や動脈硬化など成人病との関わりが大きくなります。今流行のメタボリック・シンドロームとは、まさにこの内臓脂肪型肥満から成人病が併発している状態のことをいいます。成人男性に多くみられるタイプで、りんご型肥満とか上半身肥満と呼ばれることもあります。
最近では子供でも内臓脂肪型肥満が増加傾向にあり、成人病の併発とともに問題になっています。
内臓脂肪型肥満の一般的な判定方法は腹囲の測定です。へそ周りが80cm以上であれば、内臓脂肪型肥満の疑いを持ちましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
上に戻る