>  > 

幼児期の肥満

学童期以降に見られる肥満の子供を調べると、幼児期から肥満であったという例が大半です。この時期に肥満になるかならないかが、今後の成長においても非常に重要だということになります。

本来ですと、幼児期にさしかかると幼児体形からほっそりとした体形に移行してくるのが普通です。乳児期の体形のまま「ぽっちゃり」しているのは、肥満の傾向が出ていると考えたほうがよいでしょう。

幼児期になると、食べるものは大人とほとんど一緒になります。好き嫌いもはっきりし、与えられたものを食べるだけでなく、自分で選んで食べるようになります。大人が好んで出すものを一緒に食べるようにもなりますので、大人が食べるものに十分気をつけて用意しなければなりません。
幼児期はおやつも大切な栄養補給の1つですので、内容を吟味して規則正しく与えるようにしましょう。幼児期くらいになると、おやつや飲み物も自分で探し出して食べるようになりますので、手の届くところに常にお菓子の買い置きなどをしないようにしなくてはなりません。

この時期の肥満には間違いなく大人が関係しているにも関わらず、当の大人は子供の肥満についてまったく問題視していなかったり、肥満解消に積極的でなかったりするので、なかなかうまく取り組めないことがあります。しかし本当は、体の成長が著しく体力的にも劣る部分が少ないこの時期が、肥満解消には一番良いということを理解しなくてはなりません。もう少し年齢が上がってしまうと、運動する体ではなくなってきたり、親のコントロールが難しくなってきます。

肥満の治療は、肥満度(子供の肥満の判定方法の項参照)の数値によって指導内容が変わります。肥満度15~20%の肥満傾向の子供には、このまま20%以内に抑えるよう指導します。具体的には、母子手帳の成長曲線におさまるように体重を管理します。20から40%までの軽度肥満の子供は、それぞれに見合った食事療法や運動療法の指導が必要になります。40%以上の高度肥満の子供は、専門医での検査や治療が必要です。

このエントリーをはてなブックマークに追加
上に戻る