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乳児期の肥満

乳児の体脂肪率は通常でも他の時期に比べて数パーセント高いので、太って見えて当たり前ですし、ぽっちゃりしているのもかわいいものです。乳児はもともと余分な体脂肪はすぐに蓄積する体質になっているので、太ってくるのが当たり前です。6~7ヶ月頃にもっとも体脂肪が多くなります。まれに乳児期でも肥満と診断される場合もありますが、基本的にはこの時期の肥満に対しては、ミルクを薄くするなどの食事制限などは行わず、そのまま様子を見ていて大丈夫でしょう。1歳を過ぎて歩き出すようになれば、ほとんどの子はだんだんと体がしまって普通の体形に変わっていきます。また、乳児期の肥満は、それ以降にあらわれる肥満との相関関係はないとされています。

母乳とミルクで太りやすいのはどちらかを気にするお母さんもいます。最近の傾向としては母乳育児が推奨されていますので、母乳のお母さんは安心、ミルクのお母さんは少し心配、というのがあるかもしれません。しかしミルクはかなり進化しており、決められた方法で調乳していれば、ミルクの赤ちゃんのほうが太りやすいということはけっしてありません。

生後半年を過ぎて離乳食を始めるようになれば、薄味、和食メニュー中心の離乳食を与えるようにしましょう。この時期に覚える味が、その後の肥満を予防する基礎になります。

体重の変化と肥満の傾向を知るには、母子手帳に書いてある成長曲線を利用するのが望ましいです。成長曲線は身長と体重の組み合わせによりますので、少なくとも身長と体重は月に1回は測り、体重については乳児期の間は数10グラム単位で量れる体重計で頻繁に確認しておくのがよいでしょう。地域の保健所やデパートの赤ちゃんコーナーにある測定コーナーなどは、無料で気軽に利用できるはずです。

1歳を過ぎてほぼ離乳食のみに移行できてからは、太り気味の場合には食事の内容に注意が必要になります。この時期の肥満は脂肪細胞が増えるということですので、その後一生増えたままの脂肪細胞を抱えることになります。

乳児期の肥満では、食べ過ぎ(飲み過ぎ)よりも、遺伝的な要素が原因となる可能性が非常に高いです。もし家族も肥満である乳児が太り気味である場合は、成長とともに運動を心がけるよう指導します。

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